クリスマスイブ。今年はクリスマスも新年も祝う気になれない。年賀状すら まだ購入していない。何も書く気になれないし、「祝」の文字は全く虚ろに 見えるから。この重い気分はどこから来るのだろうか。
今夜の特別版「クローズアップ現代」は良かった。テーマはこの1年の「痛 み」。
ある人が今の小泉政権が「痛み」と言ったとき、「殺されるかと思った」 と言っていたのがとても印象的だった。その通り、民は痛みどころか、殺され かねない状況にあるといっても過言ではない。私の職業もどうなるかわからな い。夫の場合も同様である。
出演していた坂本龍一(だった?)が、「痛み」はその先に希望があれば耐え られるが、希望がなければ人は痛みを怖れて逃げると言っていたがその通りな のだ。私には痛みのその先に希望が持てないのである。政治家はあてにならな い。江戸時代から「世直し」で本当に民を救い、世を良くした例があっただろ うか?
しかし坂本龍一も年とったなあ、とびっくり。この人の演奏はダントツでライ ブがいい。今回の鎮魂の調べも、生演奏だった。この人の音楽はフランス近代 音楽、特にドビュッシー、ラヴェル、フォーレあたりに源があるように思って いたのだが、今日の演奏を聴いて、実にショパネスクなものとシューマン的な 翳りを感じた。