昨夕、入院している祖母を見舞ってその帰りに少しストレス解消したくて いつものスポーツクラブに足を運んだ。もう外は真っ暗。店内は明るく活気 にみちている。
今日は「体力維持」にクロールで800メートルほど泳ぐだけにしておこう、 と思いつつ階段を降りた。次の瞬間目の前が暗転した。夕闇の中で階段を踏み はずし、転倒してしまったのである。
フラッシュバックしたのは、あの事故のこと。復職直前の2000年11月末の ことだ。最寄り駅の商店街からタクシー乗り場に通じる細い、(本当に細い。 自転車と人間だと自転車だけしか通れないくらい狭い)道で転倒した事故である。
右足首の外側が腫れて内出血して紫色になる始末。でも、まあタクシー乗 り場までは歩けたのだから、湿布して2週間もすれば、また水泳もできるさ、 と軽く考えていた。 が、結果的には右足首の外側の靱帯が断裂してしており、 ギプス三週間、水泳6週間禁止と言われたが、強引に抵抗してギプスをやめて サポーターを作ってもらった。結局全治6か月という診断は正しく、相当長く 杖のお世話になった。
ところが、昨日は違っていた。立ちあがれないのである。痛みというより立ちあ がるための何かの機能が働かないのである。その時私は悟った: 骨折しているな。
スポーツクラブの玄関に座りこんだまま、タクシーをPHSで呼ぶ。5分ほど で来てくれたので、近くの病院に運んでもらった。実を言うと、その病院、歩 いて100メートルもない距離にあったのだけれども、骨折していると直観した ので歩かなかったのである。運転手さんに1000円渡し、診察してもらえるかど うか確認してもらった。そして玄関まで運転手さんに肩をかしてもらいやっと 受付である。そこで運転手さんを解放して(もちろんお釣りは受けとらない)あ げ、車椅子で診察室へ。
何枚もX線撮影を行い、結果は、
さて困ったのが松葉杖である。松葉杖といっても実際は金属(何だかしらない)で 出きていて高さなど調整可能である。これ、どうやって歩くんですか?
看護婦さんに歩きかたを教えてもらう。でもうまく行かない。段差があると もうダメ。荷物は急拠駆けつけてくれた母が持ってくれた。
こんなもん使って一ヶ月半も過ごすの? 冗談じゃありません。今の「実力」じゃ 数メートルしか歩けません。学内でお弁当買いに行ったり、別の建物に行くの はこれでは無理。トイレさえ心配なくらい。あと、家の中では足元にものを 置いているし、通路も狭いので、使えません。これって家でも使うもんなの でしょうか。うわあ、大学だと生協は階段を昇降しないといけないんだ。ひゃ〜。
杖なしですり足で歩いてみたのですが、これも困難。手に持っていたティー サーバーを床に落し、ガラスの破片を床にぶちまけました。しゃがんでガラス を拾い、お茶でびしょぬれになったカーペットを拭こうとしてもうまく行かず、 とうとう大声でわんわん泣いてしまいました。夫は今日は東京出張で 不在だっ たのです。普段なら「テレワーク」の前線にいるので自宅で仕事をしているこ とが多いのですが、こんな日に限って出張。(もう帰ってくるはず。)
嘆き節はもうやめましょう。
そこでお知恵を貸してください。松葉杖でうまく歩く方法。あと、荷物を どうやって持つか。バックパックにするか、ショルダーバッグをたすきがけ にするか、など考えているのですが、実際にものを持って歩くのは本当に 困難。同じような経験をなさった方、いらっしゃいませんか?
何かいい知恵ありません? 通勤はタクシーを使いますが、学内と家での移動 がむずかしいのです。私の研究室のある建物は午後5時でエレベータが止ま ってしまいますので、3階の住人の私は、わざわざぐるりと新館までまわって 24時間稼働しているエレベータに乗り、また旧館に戻らないといけません。
何せ家でミネラルウォータ一本をキッチンまで運ぶこともできず、カンガルー みたいに袋を首から下げて、そこにボトルを入れて戻るというさまです。
何でもいいです! 上手な松葉杖とのつきあいかた、教えていただければ大感謝 です。
でも、これって要するに自分の体重を自分の腕で持ちあげるわけでしょ?
けっこうハードな筋肉トレーニングになるんじゃないかな? ちょうど 上腕三頭筋の強化訓練をしていたところだから、訓練のつもりでやろうかしら。
あと、修論読み、学年末試験の採点、それに論文で忙殺されている今、 あまりちょろちょろと外出しては疲れて帰って来なくてすみますし、もの は考えよう。ちょっとはデスクワークせんかい、という天のお声と思って 一ヶ月半頑張ります。
あー、でも魔法の杖がほしいです。そろそろ夫が帰宅しそうなので、さっそく 片腕貸してもらおうっと。
Author: Kyoko Rikitake
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