あれよあれよという間に1月も終り。明日から45歳ですよ、私。 気分的には33歳ぐらい(?)だけれども(あつかましい!)、加齢に伴う知力、 体力の衰えはもうどうにもなりません。うつ病と橋本病で頭が悪く なったというのも事実だと思いますが。あ、頭が悪くなるというのは 抗うつ剤と催眠剤でぼんやりしてしまうこと、橋本病で頭の回転が 悪くなることをさします。これは医学的に証明されています。
ところで、テレビを見ていたら、「かるたのクイーン戦」をやってました。 そういえば私も中学時代、全校(全国ではない)かるた大会で3年通してクイー ンだったんですよ。(自慢してすみません。)今の頭のボケ具合からすれば信じ られないことなのですが。
源平にはいろいろテクニックがあって、フェイントをかけるなんて常套 的手段。でも、カルタで勝つ必須条件は「耳が人並はずれて良いこと」なん です。
たとえば、「ゆ」で始まる句はひとつしかありません。だから「ゆ」を聴 けば下の句を聴く必要はありません。これを例に「耳」の良さ、ということに ついて少し解説してみましょう。
「ゆらのとを」の最初の音の子音部分[j](私はこれは半分母音だと思って いるのですが)が発音された瞬間、下の句「ゆくえもしらぬ...」)を取ってな いとだめです。「ゆ」の音が発音される時、「ぎゅ」に近い調音がなされるの で、実際に「ゆ」どころか子音の[j]の音が出る以前に聴きとれるのです。
今日番組でやっていたのも、クイーンは下の句が読まれる前に[s]の音を感 知していました。つまり、下の句が読まれる一瞬よりも先に札を取ってしまっ たわけです。口から音が出る前に[s]の調音時に起きる歯茎摩擦音を認識して いたのです。
こういう熾烈な試合を見ていると、ほおおお、私も若い頃は元気だったんだ なあとちょっと驚きました。今ならたぶん一回戦で敗退するでしょう。
今では老眼鏡が必要(遠近両用レンズを使ってます)だし、骨はもろくなり 骨折してしまうし、学生の名前は覚えられないし、もう人間としてガラクタ になって行くようで、非常に気分が悪いです。若い頃は、なんて言うように なるとオシマイですよね。
神経科の先生は、「記憶や反射が悪くなったぶん、年齢とともに思考力が 充実して来る」と言ってくださるのですが、さて私にそれがあてはまりますか どうか。確かに人間的にはおおらかになったというか、ギスギスしなくなった と思います。でも、思考力のほうは..... などと考えているとまた暗い雲にお おわれてしまうので、やめときましょう。
若さではなく、年齢的充実でもって、それからたぶん私の唯一の才能と言 えるかもしれない「耳の良さ」で勝負できるような世界があるといいのですが..... 音声認識に関して新しい研究をしてみたいと思っているのですが、どうもきっ かけがつかめなくて難渋しています。
45歳の誕生日に自分に祈ること:
耳の良さと思考の充実によってできる研究を模索しよう。でも、やっぱりもう一度青春をやりなおしたいなぁ。
Author: Kyoko Rikitake
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