10月15日:助動詞の意味


「外国語喫茶」のほうに書いておいたが, 英語やドイツ語の助動詞というのは文法的には至極簡単なのだが,ニュアンス においてきわめて微妙なものがあり,実際に外国語を使う時に注意を要する.

ドイツ語を教えはじめた頃,学生にどの文法項目が難しいかというアンケー トを取ったら,接続法とならんで助動詞がトップに上がったのには驚いた.文法的 には,助動詞を変化させて普段動詞がある位置に置き,本動詞は不定形にして 文末に置くだけだから,面倒な動詞の変化を考える必要もなく,非常にやさし い事項のはずなのだが...

また,同じ英語でも,アメリカとイギリスで用法が違う例もあるようなの で,なかなか一筋縄には行かないようだ.

それで本題だが,HTML の企画書を見ていて「うーん」とうなったのは,他 の諸々の用語と一緒に,should, must, may などの助動詞がちゃんと定義され ていたのだ.誤解の余地をなくするために,should は本文書ではこれこれの 意味で使います,must は,etc. というふうにきっちり書かれている.ご自分 で確かめたい方は, HTMLの規格をどうぞ.下はそのうち must の例です.

must
Documents or user agents in conflict with this statement are not conforming.
(この文と矛盾するドキュメントあるいはエージェントは適合しない.)

いちいち用語を定義しながら文章を書くのはさぞかし大変でしょうね.日 常レベルの文章ではとてもじゃないですね.


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Author: Kyoko Rikitake <malte@lang.osaka-u.ac.jp>
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