11月23日: 悪魔の循環 / 指揮者


●悪魔の循環

この10日あまり点滴と薬で生きてました。まだ食事が充分にとれないので 当分点滴は続けなくてはならないかも。

胃腸が著しく下垂している→消化機能が低い→たくさん食べると胃腸をこ わす→胃腸をこわすとまた食べられなくなって痩せる→痩せると胃腸がますま す下垂する、という悪循環にあって、唯一この悪魔の循環を破る方法は太る ことなのです。が、太るためには食べなくてはならない。でも無理に食 べるとまた胃腸をこわすので、とりあえず点滴で栄養補給してます。いつになっ たらちゃんと食べられるんだろう。

食欲はすでに回復していて、食べたいという気分は充分。そしてあれこれ 料理を作るのですが、なぜか少量しか食べられず、ギブアップ。残った分はみ んな夫が平らげ、その結果、減量しなくてはならないはずの彼のほうが太って しまうという都合の悪い状態です。あー、何とかならんかな。

●指揮者

いつだったか、BSの番組でクライバーのゲネプロの風景を放送していた。 モノクロだった。「あれ、これ親父さんのほう、それとも息子?」と一瞬思っ たが、息子のほう、カルロス・クライバーだった。 こちらのページを見 ていたら、その模様などの録画がLDで発売されるという情報があった。

わあ、ほしい! でも、うちにはLDプレイヤーがないんです。(泣) 大学に持っ て行って、ビデオに落すという手があるけど、これ、著作権に触れない んだろうか。もちろん個人で(自分だけが)楽しむのですが。

ビデオ版も発売してほしいなぁ。それにしてもLDって一般的なものなんで しょうか。うちは遅れているのか貧乏なのか? クラシック音楽を楽むだけのた めにLDプレイヤーを買う気にはなれないなあ。それに音楽は映像に依存しない で聞きたいというのが私の正直なところ。

あ、だけどこのLD, 4枚組で2万円ちょいだそうです。やっぱり縁がなさそ う。BSの放送を録画しておくべきだった。

クライバーのリハーサル風景を見ていて、つくづく指揮者というのはいろ んな才覚が必要な職業だと思った。すべての楽器に通暁していなくてはならな いし、それぞれの奏者に意図を伝えるのは大変。口で説明したり、メロディーを 口ずさんだり、ピアノで弾いてみせたり、と人なみはずれたコミュニケーショ ンの能力が必要。外国語能力も必須!

それだけではなく、一流のオケだと、メンバーのプライドが高いはず。彼 らのプライドを傷つけることなく、適切な指示をしなきゃならない。誉めたり、 注意をしたり、場合によってはその場では指示せず、特定の奏者に、「この部 分、後で別に話しあいましょう。」などと言っていた個所が印象に残っていま す。みんなの前で恥をかかせてはいけないのね。後で個別に話しあうわけね。 それも、個別に「指導」するではなく、「話しあう」だったと思います。 たしか、diskutieren (discuss) という単語を使っていました。

非常にきれいなドイツ語が話されているクライバーのリハを見て、私は 少々人の指導の仕方とか、集団のまとめ方というものを学んだように思います。

ドイツ人に関して「きれいなドイツ語」というのは変だと思われるかもし れませんが、訛の強くない、しかも丁寧で格調あることばというのは 何語によらず、容易には話せないものです。ちなみにこの人、子供の時代は南 米で過しているはずです。

私自身のの日本語のひどさといったら、もう恥ずかしいばかりです。でも あまり文章を気にすると何も書けなくなるので、深く考えないで駄文を書き つらねています。

ホームページめぐりをしていて、「常駐」してしまうページというのは、 概してわかりやすく、きっちりした言葉で書かれています。別にうまい文章で ある必要はないのですが、論理的に通っていて、ついて行くのに苦労しないの です。お気にいりの日記には、すごい地方色豊かなページ :-) もあります が、やっぱりそれでもわかりやすいのです。

一見ミーハーっぽい文章を書く人でも、メールをもらってみると、実は非常 に達者で論理的に通った文章を書く人が多いです。

「文は人なり」なんて今さら言うのもためらわれますが、私は人を判断す る時、文章を基準にすることが多いです。もちろん書かれたものがその人のす べてではありませんが。

ただし、ネット上では文章をフェイクすることも可能なので、ネット上の 文章だけで人を判断すると失敗するかも。

「マルテ」という人物はとってもノーテンキで、歳甲斐もなくちょっとミー ハー、時にシリアス、そして皮肉家だという印象をお持ちの方が多いのではな いでしょうか。さて、当っているか、はずれているか?

ちなみにかつての私の研究の中心は、「イロニー」でした。"satire" より は "irony" のほうが好みです。この辺についてはまたいつか。

それはそうと、どういうわけか、「マルテ」という名前あるいは私の文章 から、ふっくら、あるいはでっぷりした女性を想像する人が多いのです。最初 に書いた通り、細すぎていろいろトラブルをおこしているのですが...

あなたは、はじめてこの日記を読んだ時、どういう人物を想像しました?


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$Id: sk1123.html,v 1.1 1996/11/23 14:33:03 malte Exp malte $
Author: Kyoko Rikitake <malte@lang.osaka-u.ac.jp>
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