ついに我が家にインフルエンザ上陸! 『シンメトレル』体験 [18-Feb-1999]


今年のインフルエンザは悪質だと報道されています。実際、老人保健施設 や病院、さらに精神病院で多くの死者を出しています。

インターネット日記を見わたしても、 咳がひど くて肋骨にヒビが入っていたという方もいらっしゃるようで、若い人でも かなりきつい症状がでるみたいです。

私は風邪を年中ひいているので、どこからどこまでが何型の風邪で、どこ から先が何型の風邪かわからない状態です。が、ここのところ、ちょっと症状 が重いのが気になります。今問題になっているA型香港風邪は、昨年入院中に ひいて2週間ほど寝たきりになりました。一度ひくと抗体ができる(らしい)ので、 再度ひいてもあまり発病しないとか、あるいは発病しても重い症状が出ないと テレビなどの番組では言っていますけれど、本当でしょうか。

そのインフルエンザがとうとう我が家に上陸したのです。

夫が昨日発熱して、鼻、喉と上気道を完全にアタックされ、夜中には私が 目を覚ましてしまうほどの、吠えるような咳をしていました。(咳は啖を出す ためのものなので、彼は薬で押さえたくないと言っていますが、隣に寝ている 私は眠れません。)私も悪寒がして、ひどい頭痛が起きる始末です。

さっそく自宅での応急処置です。昨日は解熱剤および葛根湯に桔梗と石膏 を混ぜたもの(石膏は熱を取るそうです)を煎じて夫に服用させ、様子を見まし た。夜中の熱とか今朝の状態を見て、これはもうインフルエンザに違いないと 判断し、お医者さまのお世話になることにしました。

が、彼は起きられません。それに、こんなにひどい啖まじりの咳をする患 者を病院に連れて行くと周囲に迷惑をかけてしまいます。(マスクは苦しいと いって絶対かけないだろうし。)加えて私の悪寒と頭痛もどんどんひどくなっ て来ました。

そこで、私が電話交渉を開始します。実は我々夫婦ともにかかりつけの内 科がないのです。(私にはかかりつけの「消化器内科」がありますが、そこは 今日は主治医の診察日ではありません。)夫に至ってはこの数年、全く内科を 受診していません。まさか、初めて行く病院で、「夫がインフルエンザにかかっ たのですが...」と言っても「本人を連れてきなさい」でオシマイでしょう。 その本人が出かけられないのですからどうしようもありません。

病気に関しては、流行のものにはまず「かかる」ということを常に前提と して生きている悲しいほど体力のない私は、すでに私の神経科の主治医に「わ たり」をつけていました。(もっとも、夫ではなく、私がインフルエンザになっ た場合には、という前提でですが。)万一発病した場合は、神経科のほうで薬 を出してもらえるようにお願いしてありました。それから、今話題の「シンメ トレル(塩酸アマンタジン)」という元来パーキンソン病に使われていた薬でな ぜかA型インフルエンザにのみ効果がある薬も試させてほしいということも。

今日は主治医の診察日ではないので、連絡を取るのがかなり面倒です。外 来の看護婦さんに電話で話して、「万一の場合のお約束を先生としてます」と 言って、とにかく先生に取りついでもらいました。ついでに、私も具合が悪い ことを付け加えておきます。

タクシーで病院にすっとんで行きました。そして問診のあと、ちゃんと薬 をいただきました。

今年のインフルエンザは、風邪そのものの症状が去っても、気管支炎とか ひどい場合は肺炎を引き起こすために、重症化して亡くなる人もいるとのこと で、まず抗生物質と消炎解熱剤を、そして例の「シンメトレル」をもらいまし た。夫と私の二人分です。

「シンメトレル」に関しては、副作用があるため、使いかたを詳しく説明 されます。量が多いと幻覚がでる可能性がある、夜に服用すると不眠に陥るこ とがある、一日の最大許容量は 200 mg, しかし 100 mg に留めておいたほうが よい、使用限度は1週間、などです。

抗生物質についても説明を受けました。処方して下さった先生ご自身もイ ンフルエンザに先日かかった時に服用された薬だそうで、夫および私の過去の 薬アレルギーには引っかからないことを確認してから処方してもらいました。

シンメトリルの使いかたについては、さらに薬局で主任薬剤師さんから再 度ダメ押しの注意がありました。

帰宅して夫に上記の薬を全部服用させたところ、今のところ熱も下がり(ま た上がるはずですが)、順調なようです。

しかし、私はまだ薬を服用していないので、頭痛も悪寒もそのままです。 すでに少し熱がでてます。これから夕食をとって、薬を服用してみます。

つまらない話をだらだらとしてしまいましたが、皆さんは、病院で治療を 受ける時、またお薬をもらう時、どれくらい治療および薬について説明を受け ておられるでしょうか。最近の病院あるいは院外処方箋取り扱い薬局はほとん どの場合、詳しく薬の説明をしてくれるようですが、診察室ではどうなんでしょ う? インフォームドコンセントって本当に行われているんでしょうか?

実を言うと、我が家から徒歩15分の距離に(おそらく)私の住んでいる市で 最大規模の病院があるのですが、ここは最近移転、改築になってからシステム が変わり、コンピュータによる完全予約制になりました。予約なしで行けば当 然待たされます。2時間は覚悟しなくてはいけません。うちの母など(ちょっと 特殊な診療科だったんですが)、6時間待った経験者です。

しかし、熱と咳で苦しんでいる人が2時間待てるでしょうか?

私は完全予約制は、持病のある人には便利だと思うのですが、風邪や中耳 炎、下痢など急に襲ってくる病気にはいささか都合の悪いシステムだと思いま す。どうして、一部予約制、あとは来た順番あるいは病状の緊急度順にしない のでしょう。(小児科なんて突然の患者がほとんどじゃないかと思うのですが。 そこの小児科が完全予約制かどうかは確認していません。)

最新の機材をそろえ、最高水準の医療技術を有する病院が完全な予約制で は困ります。おまけに常時満床ですから、救急で行っても入院できません。祖 母が背骨を折った時も、ベットがないという理由で救急診察を断られました。 何と融通のきかないシステムだこよと嘆いたものです。

そういう意味で、私は近くの大病院よりも遠くの中規模病院が気に入って います。タクシー代が片道4000円かかることが負担になっているのですが、緊 急でなければ、本数は少ないながら送迎バスも4つの駅から出てますので、必 ずしもタクシーが必要なわけではありません。

今日は帰りはラッキーなことに送迎バスの千里中央行きに乗れました。こ の送迎バスが楽しいのです。止まる駅は決まっているのですが、駅と駅の途中 でも降ろしてくれます。リクエストあらば、いつもとは違う路も通ってくれま す。運転手さんは、乗ってくる患者さんをかなりよく知っているみたいで、今 日も足の不自由なご老人が他の人とある場所で降りようとしたら、

「おっちゃん、家もうちょっと先やろ。家の前まで行ったるで。もうちょっと 乗っとき。」
と言って声をかけていました。今日、私が出発寸前のバスに駆けこんだ時も、
「あれ、今日はおひとりですか?」
とちゃんときいてくれました。そう、運転手さんは、私がしばしば夫とこの病 院に行くことをちゃんと知っているのです。

ちょっとほのぼのとした風景だと思いませんか?

でも、あまりプライバシーが知れわたるのが嫌いな人には向かないですね。

それでは、これから夕食をとって薬を服用します。

だいぶ熱があるような...

シンメトレル、効くかな?

Thu Feb 18 18:14:36 1999


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Author: Kyoko Rikitake <malte@k2r.org>
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