日々精進? [28-Feb-1999]


去年の末ぐらいからずっと風邪ぎみ、それにこの1か月ばかりは「鬱」の 波の再来もあって、通院以外ほとんど家から一歩も出ず、家でも家事も億劫で、 ぼんやりと過ごしていました。鬱のほうは、そんなにひどい状態ではなさそう ですが、暖かくなるまでしばらく様子を見ることになっています。ただし、抗不 安薬だけやや強いものに変えてもらいました。

さて、今日も一日鬱鬱としていたのですが、しかし、このままでは体がな まってしまうと思い、重い足を引きずりながら、外へ出ました。20分ほどの散 歩です。途中の公園でネコヤナギが何千もの小さな茅を吹いているのを見て驚 く。寒椿はそろそろ終りそう。梅見に出かけたいが、まだちょっと万博公園ま で外出する気力と体力がない。大阪城公園にはあまり行く気がしない。大阪市 内はとにかくいやなのです。空気の悪い、人の多いところに行くと眩暈と頭痛 に襲われるから。

その散歩なのですが、帰って来てから座りこんで動けなくなってしまいま した。もう長いこと歩くことがなかったせいか、急に坂道を20分あまり歩いて 足腰がガタガタになってしまいました。今夜はきっと筋肉痛で苦しむに違いあ りません。

しかし、ふつうに通勤して働いていると、一日一万歩は歩いているはず。 これを時間に換算すると、1時間半は歩いていることになる。20分でネをあげ るようでは、復職など遠い未来のことです。

去年の秋ぐらいは40分ぐらい歩けたのに、ちょっと怠けていると、もうこ の調子。

とにかく社会復帰めざして、歩け、歩け、歩け! (でも、本当に鬱の時はし んどい。)

歩くなどという最も基本的な日常の運動能力がこんなに簡単に衰えるのだ から、知的能力はその何倍もの速度で衰えていることは明かです。入院中も、本 と雑誌はよく読んだが、なかなか理解して覚えることはできなかった。 だから、朝のラジオの各種外国語講座はすぐに脱落。ただ週刊誌と新聞をボーッ と見ていただけ。

退院してすでに10か月半になりますが、これといったまともな勉強をして いません。英語の情報は多いが、よほど興味のあること以外は右から左へ通り ぬけて行く。ドイツ語はもっとひどい状態かもしれない。少なくとも今のとこ ろ話す機会はないので、復職したら最初はかなり苦労するものと思われます。

とにかく、数週間で足腰がすっかり衰えるのだから、鬱を患っていたこの 数年の間に頭脳はもうどうしようもなく衰えているに違いない。お医者さまは 睡眠薬の副作用だと仰るが、健忘、記憶力の衰えはただ事ではない。年齢的に もそろそろボケ始めてもおかしくない。

とにかく頭を使おう! そう、頭を毎日少しずつ使うのです!

ところで、本人には全くわからないところで静かに、しかも着実に「進ん で」いることがあります。え? 何かって? ちょっと待ってくださいな。

春も近いので衣裳箪笥の冬物を減らして春物を並べようとして衣類の整理 をしていました。10年ぐらい前に買ったいわゆるプレタポルテものの豪華なブ ラウスを見つけたので、さっそく試着。普段着は乱雑にしているが、外出用の プレタポルテものは非常によく手入れしているので、たいてい10年以上着られ るのです。私が手にしたブラウスは、ボタンは後にひとつだけで、セーターの ように頭からかぶって着るもの。

頭からかぶったブラウスを胸から下へおろそうとして突然悲鳴。

「ギャー! 入らない!」

おなかと腰のところでつかえて、そのブラウスは入りません。な、な、何てこと!

さらに同じブランドのブレザーを羽織ってみます。これも。4-5年前に購入 したもの。

予想通り、ブレザーは前のボタンをかけることができません。あまりにも ひどすぎる。(;_;)

もうおわかりでしょう。私は入院以来一年余りの間に恐ろしく太ったのです。

昔の日記をお読み下さった方々は、どれほど私が太れなくて苦労していた かご存知でしょう。あるいは、直接お会いした方々は、私がスリムを通りこし てキリギリスだったこともご記憶にあるでしょう。

それが、今やLサイズのお世話にならないといけないのです。

以前病的に痩せていたのは、どうやら鬱病と関係がありそうです。私の服 用している抗鬱剤にはそもそも太るという副作用(?)があるのですが、私は太 らないことには健康を取り戻すことができなかったのです。それでもまだ身長 から計算すると標準、あるいは少しスリムなクラスに属するのです。

が、肉は全身に均等についてはくれません。都合の悪いところばかりにつ きます。とにかく、お腹がまるで布袋(ほてい)さんのように(ちょっと大袈裟) 豊かになってしまい、以前に購入したズボン類はぜんぶ履けなくなり、上着で すら今書いたような状態。

ところが、本人には、「太った」という認識が全くないのです。前からこ うだったような気がするけど、何だか服が窮屈だね、というくらいにしか思え ないのです。

自分のことってなかなかわかりませんねぇ。

この体重も日々の積み重ねによって達成されたものなんでしょう。勉強や 運動の能力は、本人が意識して日々努力を重ねないことには増進しないのに、 体に脂肪がつくほうは全然努力しなくても日々たゆまず進んでくれたわけです。:-)

お医者様は、たくさん運動すれば少しはスリムになれると言われますが、 では元の体重に戻れるかときけば、もう中年なんだから、それは無理でしょうっ て。

結局、あまり望まないものは努力せずして増え、望むものは日々努力して もどうにもならないのであります。

体ばかりデカくて、頭はパーで職場に姿を現すことだけは避けたいのですが、 さてはて、どうすればいいものやら。


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Author: Kyoko Rikitake <malte@k2r.org>
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