今日も郵便やさんが「書留で〜す」。
ドイツの書店からバックオーダーになっていた本が届く。少し前に十数冊 届いたばかり。
鬱病で失ったのは体力だけでなく、知力も著しく低下しており、本を読 んでも右から左、書き物をしたり考え事をすると夜眠れないなど、精神面での 衰えがあまりにもひどいので、復職することに非常に恐怖を抱いている。
そろそろ精神活動の方面でリハビリを始めないといけないと思い始めたの は去年の秋ぐらいだったが、残念ながら冬になって鬱状態がやや悪化して、体 も頭もかなり調子が悪くなってしまった。
とはいえ、いつも寝こんでいるわけでなく、ぼんやりと過ごす時間も多い。 そういう時私は何をしているか? 家事? 散歩? いや、家事も散歩もあまりやる 気がしません。すぐ疲れてしまうので。
気がつくと、やたら雑誌やカタログが私の周囲に散らかっています。「週 刊文春」、「週刊新潮」、AERA、「ターザン」、「婦人公論」、(「婦人公論」 は、けっこう夫が熱心に読んでいる。謎。), etc. カタログは服や化粧品(化 粧しないのに)、健康食品、自然化粧品など。
何もしたくない日は、そういう雑誌やカタログを眺めて日がな一日過ごし ていました。(やっと「過去形」になったけれど。)文春と新潮だけで半日過ご せますね。
でも、ふと気づいたんです。こういう噂だのスクープだの、人のことをあ れこれ書きたてたモノを読んで何になるって。もちろん有益な記事もあります けれど、大半は知らなくてもいいような話。林ますみがどうした、こうしたな んてもはやどうでもいい。裁判が行われ、判決が下され、その結果を知れば充 分。ニュースも同様に一回聞けばそれでよろしい。ま、せいぜい午後7時と9時 で充分でしょう。
お気に入りの記事だけなら(たとえば養老孟司さんのコラムとか、えっと誰 だっけ笑いの哲学やってる人、あ、土屋さんの「棚から哲学」とか、中村うさ ぎさんの無駄遣いの記録とか)、立ち読みで充分。立って読めば、その分、足 が丈夫になって、体のリハビリになる! (ちょっと無理かな)
とにかく週刊誌が増えると、ワイドショー状態になるので、知力の回復に は全く役立ちません。しかも、置き場所がなくて、机の上も床にも雑誌が山積 みになってしまう。それで、積まれた本が邪魔でつい掃除が面倒になる、とい う悪循環に陥るのです。
この際、スッキリしようぜ、とついに心を入れかえ、雑誌の購入をやめま した。ただし、病院での待ち時間に読むものは例外とします。もし、待ち時間 内に読んでしまった場合は、病院の食堂などに「寄付」することにします。 AERAがだいたいそういう運命になっています。
手元に雑誌やカタログがなくなると、手持ち無沙汰になります。そうなる と、何か別のことをする(たとえば家事)か、他の本を読むことになります。で、 さりげなくドイツ語の本とか、ちょっとはマトモな本を身のまわりに置いてお くのです。
それともう一つ大事なことがあります。目的なくコンピュータに向かわな いこと。体調が悪くて他のことができない時にコンピュータに向かうと最低で す。つまらないことをせっせと検索したり、見なくてもいいページを見に行っ たり。
というわけで、私が精神的(この場合、知的に、という意味)リハビリする ための妨げになるものは、「そこに在ってはいけないもの」ということになり ました。それは、テレビ、(目的なしにアクセスする)コンピュータ、それから 雑誌とカタログ。
しかし、次々に本を海外に注文したり、書店で買ってくるものだから、家 の中はやっぱり「足の踏み場もない」状態です。そして、台所は「火の車」。
ああ、リハビリ。(;_;)
Author: Kyoko Rikitake
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