これが私を年来悩ませている偏頭痛である。過去数年の日記や記録を調べ てみても、年中頭痛に悩まされていて、春先には最も執拗な偏頭痛に見舞われ ていることがわかる。
頭痛はおそらく鬱病とも関係していると思う。ちょうど鬱病が進行し始め たころから偏頭痛が悪化していることがその証拠だろう。が、なぜ春先になる とこんなにひどくなるのだろう?
脳のMRI撮影、CT検査、脳波検査で目立った異常はない。
しかし、気圧の変化があったり、台風が迫って来たり、雨模様になると、 必ず頭痛が発現する。もっとも今の時期ほど重い症状ではないが。妙な話だが、 私は天気予報がなくても、気圧の変化、前線の接近を知ることができるのだ。 左側の頭のズキズキ具合でよくわかる。
偏頭痛は、一般の頭痛と違って、容易に薬では退治できない。風邪の頭痛 とか、緊張性の頭痛(頭全体が痛むもの)は、軽ければアスピリン、重くてもボ ルタレンを使えば痛みが軽減する。
が、偏頭痛には全く薬が効かない。一応カフェルゴットとかジヒデルゴッ トなどの薬はあるが、無効。唯一有効な治療方法は「星状神経ブロック」だ。 これは大昔の日記(「マルテの日記」)に何度も書いているのだが、6番目ない し7番目の頚椎のすぐそばにある神経叢にキシロカインという麻酔薬を注射す る方法なのだが、何しろ頚動脈やら太い血管の走っている場所に麻酔を打つの だから、けっこう怖い。血管に麻酔薬が入ると痙攣が起きる。中枢神経に刺し てしまった場合は、呼吸が止まる可能性がある。
また、治療をしてくださるお医者さんの腕によって、効果も異る。熟練し た先生ならば、たいていうまく行くが、普段治療していただいている先生以外 のお医者さんあたってしまうと、ハズレてしまって、かえって首や肩が痛くなっ たり、頭に火がついたように熱をもつこともある。
そういうわけで、最近はこの治療も敬遠している。
一番いい解決法は、部屋を暗くして、耳栓(イヤーウィスパーなど)をして 遮音し、万一吐いた場合のために洗面器を用意して、じっと横になっているこ とだ。
しかし、そんなことは日常生活では不可能だ。今日も夫が家で仕事をして いたので、そのキーボードを叩く音や、彼のオタケビ(?)、それにBGM でどう にもならないほど刺激されてしまった。夫には悪いが、彼の声(これがデカい んです。)すら「ビクン」とする刺激痛の原因になるのだ。テレビなんてとて もつけていられない。ハードディスクの回転音すら神経にさわります。
結婚して一番その「不幸」を感じるのは、偏頭痛のする時です。あー、一 人だったら静かなのに...と思ってしまいます。べつに彼が悪いわけでは全く ないのですが。
薬が効かないとなると、あとは民間療法などを試すしかないのですが、以 前は Feverfew という薬草のエキスを持続的に服用していて、比較的偏頭痛の 発現が少なかったことを思いだしました。はて、我が家に Feverfew のエキス はあったかな? 薬棚を見ると、一瓶あったが、とっくに使用期限切れ。それで、 これからあわてて海外のお店に発注するところです。
もっとも、Feverfew は偏頭痛が起きてからでは効果がありません。だから 今服用してどうなるわけではないのですが、まあ、あまり偏頭痛を何か月も引 きずらないために、やっぱり服用してみます。では、これからファックスをカ ナダへ送るとしましょう。
しかし、これだけ書くのにキーボードを叩く音で、すでにだいぶ偏頭痛は 悪化してしまいました。だいたい CRT を見ること自体がいけないのです。
ああ、何とかならないのかな、この偏頭痛。
Author: Kyoko Rikitake
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