先日、話題の「我が妻との闘争」に関するコ メントを書いたら、とある男性からメールがあり、私が「闘争」の旦那さ んに対して寛容な態度をとっていることが意外だったというメッセージをいた だきました。
そうですね、もし私が全然コンピュータを理解しない妻で、夫が帰宅する やコンピュータに噛りついて何やら一人で楽しそうにやっていて、ニヤニヤし たり、ガハガハ笑って、しかも苦しい家計からその彼の一人あそびの道具を買っ てくれ、とせがまれたら、おそらく上記の 「闘争」の 奥様と同様の態度を取るに違いありません。ええ、きっとそうです。
しかし私があの話に関して旦那さんに同情したのは、自分で稼いだものを 一切取りあげられ、趣味すら楽しませてもらうのに妻の許可が必要だというこ とと、帰宅するまでにどこに寄って何をして、何を買ったかまでいちいち詮策 される筋合はあるまい、と思ったからであります。
でも、視点を変えて考えると、突然奥様の味方になってしまいます。
夫が、妻の関与できないところで楽しんでいる、しかも家に居ながら、妻 を差しおいて何やらあやしげなことをやっているということに怒りを感じると いうのであれば、大いに理解できます。ましてや、妻が共有できない楽しみに 家計からお金を出してくれなんて言われれば、言語道断でありましょう。
要するに、これはお金の問題であると共に、夫婦の関係の問題なのです。
たまたま私は夫のおかげで24時間常時接続のコンピュータを使ってインター ネットを楽しんでいますし、家庭内LANでいろいろ面白いこともしています。 要するに夫の趣味、(いや、本来なら仕事かな?)の恩恵をこうむっているから、 月4万円の OCN の費用にも口出しをしないわけです。
あと、音楽(といっても私のいう音楽とは別世界のやつ)関係のプロジェク トをやっていて、やれミキサー(何で2台?)だの、エコーペダルなどシンセサイ ザーの拡張パーツ(???)だの、DATデッキ(3台も本当にいるのか?)だの、MDデッ キだの(これも本当に2台もいるのかしら?)を買うことも、正直いって、ちょっ と不満はありますが、まああんまりひどい浪費をしない限り許容しています。
そこには、かなりのスケベ心がありまして、上記の機材のうちいくつかは 私も使っている(というか私用に買ったものがある)し、ハードディスクレコー ダもひょっとして自分が録音するのに使うことになるかもしれないし、シンセ はバッハを演奏するのひぜひ貸してほしいので、「将来自分も恩恵にあずかれ る」という前提のもとに文句を言わないでいるに過ぎません。
が、今日、「闘争」の奥様の憤怒にも負けぬ怒りを感じまして、急に奥様 のほうの味方をしたくなったのです。
では、その事件について。
夫は今日仕事が忙しく、夕食の買い出しに一緒に行けそうになかったので、 私は一人で遠い駅まで歩いて、それからモノレールに乗って千里中央まで買物 に出かけました。
重い荷物を下げて帰宅しました。ドアのチャイムを鳴らします。
なかなか返答なし。
だいぶたって 「はい」
「あ、わたし、ただいま。」
で、玄関まで出てきた夫に荷物を差しだし、
「これ、持って」
と言ったのですが、持とうとしません。ボケーッとしてつったっています。
「ねぇ、これ持って、ったらぁ!」
とすごい大声で怒鳴ってしまいました。
なぜ私が怒鳴ったかわかります?
夫は「なんとか桟敷」をしていたのです。両耳にイヤフォンが差しこまれ、 こっちの言っていることを全然聞いてないんです。
ドッカーン! ここで私の怒りは爆発しました!
「今日ソフマップから届いたばっかりのMP-3プレイヤーやな! またオモチャ こうて(←買って)ひとりで、あそんどう(←遊んでいる)! 女房が荷物持って 帰った時ぐらい、耳からはずしとかんかい、ドアホ!」
というわけです。
もう腹が立ったこと立ったこと。食事中、胃が痛くなってきました。
私は彼が自分のオモチャ(オモチャって言うと怒るんだなぁ。)に夢中になっ て私のことをかまってくれなくなると、烈火のごとく怒ります。
だから、コンピュータに興味のない奥様がホームページに夢中になってい る旦那さんに対してつむじを曲げて、無理矢理一緒につまらないテレビを見さ せようとする気持はよ〜くわかるのです。
要するに夫婦たるもの、一緒にいる時ぐらい話題とか趣味を共有したいわ けです。帰宅の遅いサラリーマンの場合など、なおさらでしょう。もっともとっ くに旦那に愛想をつかしていて、いないほうがいいと思っている奥様がたもい らっしゃると思いますけれども。
夫は夫で、私が彼の関与できない世界にひとりで没入していると、けっこ う嫉妬します。ことに友達との長電話が大嫌いみたい。露骨に後から声をかけ てきたり、すぐ隣の部屋で自分も大声で電話をかけ始めるので、ただでさえも 大きい夫の声に邪魔されて、こっちが電話を続けていられなくなります。
あと、私がピアノを練習していると、時々インターラプトしに来ます。悪 気はないんだろうけれど、ほうっておいてほしいなぁ。
まあ、我が家の場合、嫉妬合戦は五分五分の引き分けなんでしょうね。
ところで、夕食後夫は「疲れた」と言って寝室に引っこんでしまいました。
「パパさん、具合わるいの?」
このメッセージを書きながら、声をかけます。
返事なし。
「ねえ、だいじょうぶ?」
全く反応なし。
「ちょっと、寝てるの?」
沈黙
そこで、寝室に乗りこみ彼の体をゆすります。
な〜んだ、生きてるじゃん。寝てただけか.....と思った瞬間、怒りで顔が 真赤になってしまいました。
「またイヤフォンつっこんどったんか!」
ああ、我が家には新しい夫の持ち物が来るたびに私の心は激しく揺れ動くのです。
というわけで、「我が妻との闘争」は、奥様に軍配!
ああ、まだ腹が立つ。怒りにまかせて文章を書いたのは久しぶりです。
Author: Kyoko Rikitake
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