日曜とあってお子様連れが多く、大変な人出でしたが、選挙に行った帰り に、あるいはそのついでに出てきた人が多かったのではないでしょうか。我が 家もそうです。
ちなみにその選挙、地元の大阪府の知事選には我々はまるで関心がありま せん。関心の対象は都知事選です。今ちょうど午後8時を過ぎたところ、さっ そくテレビを「聞いて」おります。(画面のチラつきが厄介なので、テレビは 私にとっては「聴く」もの。ただし、字幕の時は困りますが。)
さて、選挙のほうはともかく、結果を待つしかありません。それよりもお 花見、これはギリギリセーフって感じでした。ここ数日の雨や嵐で桜はかなり 散ったものと思っておりましたが、予想よりずっと綺麗でした。
はらはらと降って来る花びらを肩に受けながら、夫とお散歩です。夫にとっ ては、万博公園は初めて訪れる場所です。巨大な「太陽の塔」を前に仰天して いました。
29年前、ここ(大阪万博公園)は、人であふれかえり、さまざまな文明、歴 史の象徴たる大コンプレックスが乱立していたのでありました。あの興奮は今 も忘れられません。私は6回か7回行きましたが、待ち行列の長いアメリカ館や ソビエト(!!!)館にはついに入れませんでした。毎回ドイツ館をまわって、最 後に大きなドーム状の音楽堂で、当時としては最新のシュトックハウゼンの音 楽とか、さまざまな作品を観賞しました。あと、不思議にカナダの各週のパヴィ リオン(ことにケベック館)に興味を持って何度も足を運びました。一昨年、念 願叶ってそのケベックに行けたのは幸いでした。
日陰のベンチでゆっくり休んだ後、国立民族学博物館をまわりました。今 やっているのは「南太平洋の文化遺産 --- ジョージ・ブラウン・コレクショ ン」です。食人のためのフォークとか、巨大な槍や戦争の道具などに驚きます。 これらの地域は、名前でもわかるのですが、さまざまな西洋諸国の植民地だっ たのですね。1980年代に入り、「観光産業」が盛んになってから、お土産の槍 やフォークや仮面やこん棒が、やたら綺麗になってしまっていることに、ちょっ と失望しました。野生味あふれる、ごついもののほうが私には魅力的でした。
カフェで軽食を取ったあと、常設館で世界の文字や言葉を見たり聞いたり します。昔話を日本の各地の方言で聴く装置があったのですが、これに夢中に なってしまいました。いやはや、日本は言語はひとつ、民族はひとつなんて、 とんでもない幻想だと思いますね。
それから、世界の文字を見ていて不思議に思ったのは、旧ギリシャ文字と 旧ロシア文字が一見そっくりなこと。今じゃギリシャ文字とキリル文字は全然 違っていますが、遠い昔には、何らかの関連があったのでしょうか?
あと、世界の国々および地域の小学校の教科書も面白かったです。ある コーナーでは、展示してあるもの(教科書を含む)をコンピュータの前にかざし たり、台にのせると、その解説が出てくる装置があり、おお、これぞマルチメ ディアの活用よ、と楽しませてもらいました。
閉館時間も近づきましたので、博物館の前でタクシーをひろい、千里中央 に出て買物と食事をして帰宅。
つかの間の「非日常」を体験できた博物館、自然の恵みにたっぷりふれる ことのできた公園、また訪れたいと思います。次は五月の季節かな。
結婚して7年たってようやく夫婦でこういう楽しみを持つことができるよう になりました。以前は休日も家に閉じこもってコンピュータに向うか、ゴロ寝 しかしていなかったのです。私がうつ病で休職したことは、必ずしもマイナス の面ばかりではありません。このような「非日常」に触れたり、夫と自然の恩 恵に浴することができたのは、私に余裕ができたからです。いずれ私は復職し ますが、復職しても、花を愛で、世界の文化文明にふれる生活を続けられるよ うにしたいと思います。
Author: Kyoko Rikitake
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