自分の読んでることわかってる? [2-Jul-1999]


この春は異常に調子が悪く、鬱状態が悪化してしまったので、抗鬱剤を増 量してもらったところ、やたら眠くて寝たきり寸前 になってしまった。

あの話には事後談がある。、副作用としての眠気は数日どころか2週間過ぎ ても解消せず、廃人同然になってしまったのである。さらに悪いことに、脈が ひどく速くなり、じっとしていても一分に100-160ぐらいまで上り、ドキドキ して歩くのもしんどくなり、いよいよ体調は最低になってしまった。

今このメッセージを書いていてもすごい頻脈である。しかし、あまり息苦 しさは感じない。それと、ようやく眠ってばかりいる状態が改善されつつある。

それにものを書いてみようという意欲すら出てきたのである。たぶん、いい方向に 向っていると思う。ただし、風邪で声がでない。:-)

寝たきり状態の時は思考も停止していたのだが、今ちょっとラジオ講座の フランス語を聴いたり、外国の放送を聞いたりしている。もの覚えはまだ恐し く悪いが、気持だけは自分の本業のほうを向いている。

このサイトも、できるだけ本業のほう、つまり「ことば」関係のページを 充実させたいと思っている。

で、本題だが、私はドイツ語を教える時、かなりしつこく音読させる。ま た自分がフランス語やイタリア語(これはすでに落ちこぼれた:-))を勉強する 時も、声に出して読んでみる。

フランス語は音の上ではよくわかるのだが、綴字がさっぱりわからない時 がある。リエゾン(語末の子音と次の語頭の母音がくっついて発音される)は、 その綴字がわかっていないことには正しく出来ない。

だいたい例文は全部暗記することにしているが、やっぱり変な読み方をし ているところは、間違って覚えている。

ドイツ語の場合、ほとんど無限に「複合名詞」が作れる。単語をじゃんじゃ ん並べて一語にするのだ。しかし、困るのは、単に単語が連なるのではなく、 間に渡りの音(-sとか-en)が入ったりするので、よほど個々の単語を知ってい ないと、正しく読めない。一例だけあげさせていただく。

Arbeit + s + Amt = Arbeitsamt (労働局) アルバイツアムト

Arbeit(仕事)、Amt (役所)の二語がわかってない限り、この単語は正しく 発音されない。-s がつなぎ(渡り)の音であることも理解していないといけな い。

これを、アルバイト ザムト、 アルバイト ス アムトと読むようでは、全 然わかってないのである。ましてや、Arbeit を「アルベイト」と読むようで は教壇の私の怒りが炸裂する。「ei は アイと読みます。」と最初の時間から 何度言うかわからないからだ。相手が二年生ならもう「あんた、もう来んでえ えわ。」になる。

上の例は単語レベルの話だが、長い文になると、もっと複雑になって来る。 本当にわかってない限り、まず正しい発音とアクセントで読むことはできない。

ああ、失礼、皆さんにドイツ語の講釈をするつもりじゃなかったんです。 そういう話を「外国語コーナー」に書くよ、という予告です。

しかし!

私はテレビやラジオから洩れ聞こえてくる日本の政治家(誰と は言わないが)の発言を聞いていて、

「あんた、ほんまに自分で自分の言うとうこと、わかってるん?」
と、ツッコミを入れたくなる時がある。

漢字のちゃんと読めない人、原稿の棒読みしかできない人、その他何を言っ ているかわからない人、あんたらを私は支持せえへんよ。

えい、ついでだ! ドッ派手なスーツで目立ちまくりの女性議員さん、それも 趣味悪いよ。


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Author: Kyoko Rikitake <malte@k2r.org>
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