私は生まれてこのかた、非常に感情を抑制するほうで、人前で恥も外聞も なく泣きじゃくったことはほとんどない。ああ、高校の時いじわる体育教師 にイビられて一度泣いたことがあったっけ。
でも、今日は病院の待合い室(超満員)でシクシク泣きだし、 ついに感情が爆発してハンカチがびしょぬれになるほど大泣きし始めたので 看護婦さんが、空いている診察室に入れてくれた。
で、主治医がやって来て、いろいろ宥められ、かつ必殺抗不安剤デパス末 3mgを服用させてくれた。周囲から見たらさぞかし「キチガイ」だったに違い ない。
話を戻そう。このごろ頻脈、不整脈が多く、歩くのも苦しいので、また鬱 の再来かと思ったが、どうもインテリジェンスのほうは、鬱時代ほど悪くない。 どう見てもすでに健常者。ただ常に熱っぽく体調が悪い。
頻脈といえば甲状腺機能亢進症。で、5月にその検査をしたのだが、全く異常なし。
念のためにもう一回、ということで先週検査をやって今日結果をきいたら、 何と! 全検査データが正常範囲を大幅にはみ出している。先日は GPTが異常 上上昇して気にしていたのだが、どうも様子がおかしい。
でも、甲状腺も腫れてないし、瞼も正常。もちろん目の玉も飛びでてない。
甲状腺機能亢進なら、メルカゾールという特効薬があり、動悸を止めるに はβブロッカーを使えばいい。
ところが、私の場合、メルカゾールに激烈な副作用がでる。全身掻痒感で 夜も眠れなくなるのだ。あとβブロッカーは、うつ病に悪影響ありとのこと。
とすると、治療の方法がないのだ。
うつ病のリハビリはとにかく活発に運動して体を鍛えること。それから少しずつ 勉強もして精神機能を回復させること。
ところが、甲状腺機能亢進症になると、安静にしないといけない。最近は キッチンに立っているのも大変で、料理すらまともに出来なくなっていた。 掃除をしようにも布団をあげることができないし、掃除機をあつかうのも苦しい。
私は、これをてっきり鬱病の再発だと思っていたのだが、どうも甲状腺が 原因らしい。
とにかく異常に神経過敏である。夫が本のページをめくる音ですら心臓に 突き差さるような気がする。彼が食器を洗っている間は申しわけないとは思い つつも、完全に音をシャットアウトできる自分の部屋に避難している。鳥の声すら 刺激となる。
神経症か、分裂か、鬱か、どれにかあてはまるのではないかと思ったが、 主治医は、甲状腺機能亢進の症状だと仰る。
とにかく明日、明後日と神戸の甲状腺専門病院に行き、詳しく調べて、治 療法もきいた上で、こちらの病院の神経科で治療してもらうことにした。私の 場合は、神経症状が強く、またうつ病も再発しかねないので、とにかく現在の 神経科がいいと思う。これほど家事、買物不能状態では、おそらく入院するこ とになろうかと思う。
さて、なぜ私が冒頭のように激しく泣きじゃくったか、わかってもらえただろうか。
せっかく1年半以上も休暇を取り、毎日復職にむけてリハビリに励んでいたのに、 もうすべて水の泡。社会復帰するためには、よく運動をして体力をつけないと いけない。だから、雨の日も猛暑の日も頑張ってきたのだ。
しかし、甲状腺の病気では、薬は使えないし、安静にしているしかない。
これでは、また元の木阿弥、体力がごっそり落ち、ようやく獲得した正常な体重も 失い、再び病人になってしまう。
もうそこまで考えただけで、すすり泣きから、嗚咽になって、どうしよう もなくなってしまった。はじめて「先生、死にたいよー」と言ってしまった。 だいたいネットで死にたい死にたいと書きまくる人は、その気はあまりない。 しかし、私の今回の衝動はホンモノである。使いものにならない自分は生きる 価値なし!
今は強い薬のおかげで落ちついているが、ひょっとすると当分ネットからも、 社会からも遠ざかるかもしれない。
Author: Kyoko Rikitake
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